山の道を整える。狩猟の手前にある仕事 | 富津市豊岡で体験した道路整備の現場

4月からハンターバンク事務局に加わりました、狩助(かりすけ)です。

今回は、富津市豊岡の現地スタッフ・山本さんから声をかけていただき、事務局の新メンバーとしての挨拶も兼ねて、狩猟の「手前」にある地域の道路整備にお邪魔してきました。(私を含め、有志で参加をしています。

箱わな猟をするには、まず山に入るための「道」が欠かせません。重い箱わなを運ぶのも、毎日の見廻りも、獲物を運び出すのも、すべては猟場まで安全に行けることが前提になります。

では、その道は一体だれが整備しているのでしょうか?

行政が管理している道路もありますが、富津市豊岡のような山あいの地域では、生活道路や山道を地域の方々が自分たちの手で維持していることも少なくありません。

また、狩猟は自分たちが「する」ものであると同時に、地域の中で「させてもらう」ものでもあります。

そう考えると、地域の行事や共同作業に顔を出すことは、実はすごく大切なことなんだなと実感しました。


■集落の道整備の活動 

5月の終わり、集落一斉で行われている道路の維持整備の日で、山に入るとすでにあちこちで人の手が動いています。

道に流れ込んだ土を除けたり、張り出した枝を落としたりと、一つひとつは小さな作業ですが、それが積み重なって、この地域が保たれていることが分かります。

▲豊岡の山の林道での作業状況


■ 実際の林道整備の作業状況  

地域の方の指導のもと、斜面に沿った林道で、土砂を取り除いたり、道をならしたりする作業が進められていきます。

ところどころ、流れてきた土で道が狭くなっている場所もあり、そこを一つずつ手で戻していきます。

目立つ作業ではありませんが、こうした手入れがなければ、道は少しずつ使いづらくなっていきます。

短い時間の作業でも、通りやすさが目に見えて変わっていく様子がありました。

▲人力で道路の土砂を除去します

▲軽トラが安全に通行できるようになった整備完了後の道路


■ 林道の枝卸しの作業

別の場所では、通行の妨げになっている枝を落とす作業も行われていました。

林道にかかる枝をそのままにしておくと、人が通りづらくなるだけでなく、
徐々に道そのものが曖昧になっていきます。

高い位置の枝を落とす場面では、複数人で位置を調整しながら作業を進めていきます。
土砂の処理とはまた違った手間がかかる作業で、こうした積み重ねで道路が維持されていることが見えてきます。

▲複数人の共同作業で、車の通行に支障のある枝を伐採

山の中での作業は、環境の影響を強く受けます。
この日は気温や湿度も高く、暑さへの対策に加え、ヒルへの注意も必要な状況でした。

実際に参加した人の中には、ヒルに噛まれる場面もありました。
日常的に続けていくには体力や慣れも求められます。

外から見ているだけでは分かりにくい部分が、現場に入ることで少しずつ具体的になります。


■ 作業完了後のおもてなしと反省会

作業が終了後、地元の方のご招待で、 木陰でお茶を囲む時間がありました。

同じ場に座ってお話をする、という流れは、特別なものというより、
自然に続いてきたものの一部のように感じられます。

短い時間の中でも、こうしたやり取りの積み重ねが、関わり方の輪郭を形作っているように見えました。

▲地元の方から作業後にお茶やお菓子をごちそうになる


■ 実際にやってみての気づきや発見

現地では、このエリアについていくつか話を聞く機会もありました。

歴史や文化、自然環境など、多くの要素が重なっている場所であること。
動物の扱いも一様ではなく、保護されるものと捕獲されるものが分かれていること。

外から人が入ることについても、受け入れと慎重さの両方があること。
現場というよりも、地域そのものの話として、いくつかの背景が見えてきました。


今回の訪問や作業は短い時間でしたが、道がどうやって維持されているのか、
どんな作業が行われているのか、どのような関わりがあるのか。
そういったことが、断片的にですが見えてきました。

一方で、継続して関わらなければ分からないことも多く、一度見ただけ、
やっただけで整理できるものではないとも感じます。

山の中の作業や、そこに集まる人の動きを見ていると、目に入りやすい部分だけでは捉えきれない広がりがあるようです。

今回の体験が、当たり前の日常を少し立ち止まって見つめるきっかけになれば嬉しいです。 


豊岡でできる狩猟体験、ハンターバンク豊岡に興味を持った方は、まずはオンライン説明会に、ぜひ参加してみてください。

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