
さまざまなスタイルで「ハンターバンク」を利用しているハンターさんたち。
狩猟を始めたきっかけも、活動のペースも多種多様なのですが共通するのは〈自分らしく〉楽しんでいること。そのあたり、聞いてみました。
ハンター体験記 Vol.9 鈴木農人さん
ハンターバンク、長く続いて、広がってもらわないと困るんです! [その2]



鈴木さん: 近隣の農家さん、皆さん金属の柵でそこそこ農地を囲ってらっしゃるんですが、まあイノシシ用の高さですからね。シカが跳び越えられない高さとなると2メートルは必要らしいので、なかなか大変なんです。それをどう対策するか、というのをみんなで考えるためにも、トレイルカメラの映像があれば、いいアイディアが出てくるかもな、と思ってるんです。これまでは近所の農家さんで集まっても、夜中の動物の姿なんて、想像だけで話し合ってたわけですからね。 なので、このハンターバンクの取り組みがどんどん広がっていけば、私たちの知らない対策をやってる地域があって、そういう地域と横のつながりができたりするかもしれないわけで、面的に広がっていけば農家としては本当にありがたいな、というところなんですよ。それに……これ私ずっと思っているんですが、いまは同じエリアの中でも、例えばハンターバンクの箱わなのすぐ近くに、知らない猟師さんのくくりわなが仕掛けてあったりするんですよね。いろんな人がいろんなところで、それぞれのわなを仕掛けていて。わなをどこに仕掛けているか、最近の農業被害やイノシシの出没情報とか、情報が共有できて連携が取れるようになったらいいなと思っています。そこもハンターバンクが面的に広がって、わなの設置の情報や捕獲の成果が共有できたら、ムダがなくなるんじゃないかと思っているんです。なにしろ個人の箱わながずっと使われてなくて、もう錆び付いて、草ぼうぼうになってるようなのもありますからね。辞める人は勝手に辞めちゃうから……。

